V2Hとは?使い道で変わる機器の種類や導入のメリット・デメリットを解説! |千葉県の太陽光発電は株式会社レクソル

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V2Hとは?使い道で変わる機器の種類や導入のメリット・デメリットを解説!

電気自動車(EV)ユーザーの方のなかには、V2Hの名前を耳にしたことのある方も多いでしょう。CO2削減や節電、災害時に備えるためにV2H導入を検討するにあたって、V2H導入のメリット・デメリットや、V2Hの種類と選び方を知ることが大切です。

そこで今回は、V2Hの活用方法や種類、メリット・デメリットを詳しく紹介します。

そもそもV2Hとは?

V2Hとは、太陽光発電で賄われた電力を電気自動車に蓄電して、非常時などに電気自動車から住宅へ電力を得られる循環システムのことです。「Vehicle to Home」を頭文字で表しており、直訳では「車から家へ」という意味になります。

V2Hは、日本のニチコン株式会社が2012年に世界ではじめて販売を行った画期的な設備です。ここでは、V2Hの特徴や、電気自動車の充電設備・蓄電池との違いについて解説します。

V2Hの特徴

電気自動車の充電設備と蓄電池の2つの要素をもつ設備がV2Hです。従来は、自宅の電気を使って車へ充電することはできますが、その逆は不可能でした。しかしV2Hを採用すれば、車に蓄えられた電気を自宅の電気として利用できるようになります。

夜に電気を使いたいときや、雨が続いたり停電したりした際、車が蓄電池の代わりとなることで家の電力を賄えます。

V2H機器の大きさは年々コンパクト化しています。ニチコンからでた新型のV2Hシステムである「EVパワー・ステーションVSG3-666CN7」は横470cm×高さ620cm×奥行き200cmほどで、車庫に設備を置く余裕がなかった方も取り入れやすくなりました。

さらに、近年の電気自動車は大型のバッテリーを蓄えることが可能になっています。航続距離も短い車種では200km程度、長い車種で500~600kmと着々と伸びており、後者であれば東京~京都間を一度の満充電で走ることも視野に入れられます。

また、日産自動車が行った興味深い実験に、車のバッテリーに溜められた電気のみで何日暮らせるか、日産リーフで検証したものがあります。この実験結果は当時CMでも放映されていたため、見覚えがある方もいるのではないでしょうか。

これによれば、4日間は日産リーフに蓄えられた電力のみで暮らせるそうです。こうした電気自動車のバッテリーの大容量化は、V2Hの併用を検討するうえで非常に重要な要素となるでしょう。

太陽光発電とセットで活用できる

V2Hは、太陽光発電とセットで活用できます。太陽光発電を設置済みの方や、これから導入を考えている方は、両方取り入れることがおすすめです。

どちらか一方でももちろん機能しますが、V2Hと太陽光発電のセットによって発電・供給・蓄電が揃えば、より自家発電のメリットを享受できるでしょう。

EV充電設備や住宅用蓄電池との違い

EV充電設備とV2Hはどちらも電気自動車の充電が行えますが、V2Hが住宅へ電力を供給できるのに対し、EV充電設備にはそうした機能がありません。また、充電速度にも大きな違いがあります。詳しくは後述します。

また、住宅用蓄電池よりも電気自動車のバッテリーのほうが多く電気を蓄えられる点もポイントです。大容量の住宅用蓄電池であれば10~16 kWhほど蓄電できますが、V2Hであれば車種によるものの、さらに多くの電力を蓄えられます。

こうした違いから、近年では V2Hの導入を考える方が増えています。

電力の使い道で変わるV2Hの種類

主に一般家庭で使用できる電力は、電力会社から購入して使用する系統電力、太陽光発電によって創エネした電力、蓄電池や電気自動車に蓄えられた電力といったように分けられます。これらの電力をどのように使用するかによって、V2Hを選ぶとよいでしょう。

ここでは、非系統連系V2Hと系統連系V2Hの特徴を説明します。どちらを取り入れるか参考にしてください。

非系統連系

非系統連系は、同時に1種類の電力のみを使用する構造のV2H機器です。住宅で使用できる電力の種類は先述のとおり主に3パターンですが、このうちのひとつを選ぶこととなります。

たとえば、電気自動車に蓄えた電気を使っている間は、電力会社から供給される電力や太陽光発電による電力を使用できません。そのため、太陽光発電を設置していない家庭や、売電のみを目的とした太陽光発電設備がある場合におすすめのシステムです。

系統連系

3種類の電気を同時に利用できる構造のものを系統連系といいます。現在主流なのはこちらのタイプで、V2Hや自家発電のメリットを最大限活かしたい場合は、系統連系を選ぶのがおすすめです。

たとえば、日中は太陽光発電で創エネした電力を電気自動車に充電しながら、住宅の方は電力会社から給電されたエネルギーで生活するといった使い方もできます。

V2H導入のメリット

電力の自給自足に関心のある方にとって、V2Hはたくさんのメリットが感じられる機器です。ここでは、V2Hを導入で得られる4つのメリットについて、具体的に解説します。

災害時に非常用電源として使える

災害時は電力会社による電気供給がストップし、復旧まで耐えなければならないときもあります。真冬や真夏などの過酷な環境では、災害発生時に命が助かったとしても、その後の熱中症や寒さによって生命の危機に瀕するおそれがあるでしょう。

そんなときにV2Hがあれば、家への電力供給のほか、空調の利いた車で数日間生活することも可能です。電気自動車を蓄電池代わりとする場合、一般的な蓄電池よりも電気自動車のバッテリーの方が容量も大きいことから、数日間は問題なく生活できるでしょう。

電気料金の削減が期待できる

V2Hがあれば、電気料金の削減にもつながります。電力会社にもよりますが、季節や時間帯によって電力が安くなる場合があります。

電力が安い時間帯に電気自動車に充電し、電力の単価が高騰する時間帯は自動車から電力を供給すれば、常に安い電気料金で利用できます。電気料金やプランは地域によって異なるため、電力会社をチェックしてみましょう。

太陽光発電による余剰電力を使える

V2Hを採用すれば、太陽光発電で創エネした電気を車の充電に活用できます。大容量のバッテリーを積む電気自動車とV2Hがあれば、太陽光発電によって電気の大部分を賄いながら生活するスタイルも夢ではありません。

EVへの充電時間を短縮できる

電気自動車のネックとして、充電時間の長さが挙げられます。しかし、V2Hを使用すれば、従来の家庭用電源を使用したときよりも早く充電を終わらせられます。

一般的な家庭用電源(EV・PHEV充電用コンセント)の出力は3kWとなっており、たとえば40 kWhバッテリー搭載の日産リーフであれば、満充電まで約16時間かかります。しかし、先述したニチコンのV2Hでは、約半分の8時間程度で満充電できる倍速充電機能が備わっています。

V2H導入のデメリット

V2Hを取り入れるメリットはたくさんありますが、デメリットも少なからずあります。ここでは、V2Hを採用したことで生じるデメリットについて解説します。ぜひ参考にしてください。

導入に100万円前後の初期費用がかかる

V2Hの購入費用は、スペックにもよりますが50~100万円ほどとなっています。また、ここに30〜40万ほど別途工事費用が発生するため、トータルで考えれば100万円前後の予算を用意すべきでしょう。

工事は数日で終了するため、導入自体はスムーズでしょう。太陽光発電や電気自動車の購入に加え、V2Hまで準備するのは大変かもしれませんが、3つが揃うことでより効率よく、それぞれのメリットを活かせます。

ただし、経済産業省は2015年のパリ協定で設定した温室効果ガス削減の目標を達成するために「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラなどの導入促進補助金」を設けています。

このなかに含まれる「V2H充放電設備/外部給電器導入補助」では、個人宅にV2Hを導入した場合では機器に対して30万円、工事に対しては15万円までの補助金が受け取れます。こうした制度を上手に活用することで、購入費用を大幅に抑えられるでしょう。

2024年7月現在では、令和6年度「V2H充放電設備/外部給電器導入補助」の第1期公募を終了しています。経済産業省発表の執行スケジュールによれば、第2期は8月下旬から9月末までを受付期間とする予定です。

補助金は予算に達すると早期受付終了するケースがあるため、公募が開始されたらできるだけ早く申請するとよいでしょう。

さらに、補助金を申請する際には、まず設置事業計画を提出して所定の審査を受けなければなりません。この順番を間違えると補助金を受け取れないケースがあるため、十分に注意しましょう。

こちらの記事では、V2Hとあわせて使いたい電気自動車の補助金について、千葉県で利用できるものをメインに解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

設置場所が限られる

V2Hは、先述したようにコンパクトになり、狭い場所でも設置しやすくなりました。しかし、設置して終わりではなく、メンテナンスを行う保守点検スペースの確保が必要です。

部品の交換や修理などの作業に必要なスペースは、160cm×90cm程度のスペースと、V2Hの上部に50cm程度の余裕がないと難しいです。

また、海の近くや台風の通り道になりやすい塩害地域へは、設置が難しいケースがあります。なかには塩害地域にも対応しているモデルも開発されているため、専門業者に相談してみましょう。

V2H単体では発電・蓄電ができない

V2Hは単体では発電や蓄電はできません。V2Hだけを設置しても意味がないため、V2Hを設置する前に、電気自動車の購入や太陽光発電などの設備を取り入れることを考慮しましょう。

電気自動車と一緒にV2Hを採用した場合は、充電の時間の短縮や電気自動車の電気を自宅で消費できるため、まずは電気自動車とセットでの利用を考えていきましょう。

まとめ

V2Hを自宅に設置すれば、車のバッテリーに充電された電気を自宅で使えるほか、電気自動車への充電を従来の2分の1の速さで満タンにできます。

住宅用蓄電池よりもバッテリーが大容量のため、蓄電量が多く、災害時などの非常事態でも数日間は電気自動車からの電力だけで生活することも可能です。太陽光発電との相性も非常によいため、系統連系のV2Hを採用すれば自給自足で大部分の電力を賄う生活が叶います。

V2Hに関する相談や工事の依頼は、レクソルにお任せください。レクソルは、太陽光発電や蓄電池、V2Hの知識が豊富で、お客様との信頼関係を大切にしています。節電しつつ地球環境に優しい生活をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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