太陽光発電は、近年一般家庭で普及しつつある発電方法です。しかし、いざ自分の家庭にも太陽光発電を導入しようと思っても、実際には分からないことも多いかと思います。
今回は、家庭に太陽光発電を導入しようと検討している方向けに、太陽光発電のメリットとデメリットをご紹介します。この記事を太陽光発電の導入にぜひ役立ててみてください。
環境面や経済面など、太陽光発電のメリットは多角的です。実際に太陽光発電を導入した場合をイメージしながら、メリットを把握しましょう。
太陽光発電は、2つの面から環境に優しいといえます。まず、太陽光発電はその名のとおり、太陽光を電気に変えて発電させるシステムです。二酸化炭素を排出する火力発電に比べ、太陽光発電では二酸化炭素を一切排出しません。
次に、太陽光発電には遮熱効果があります。住宅で太陽光発電を行う際は、通常、屋根にソーラーパネルを設置します。その屋根からの熱がシャットアウトされるため、夏は涼しく快適です。
また、屋根に設置されたソーラーパネルが熱の放出を防ぎ、室温を保つため、冬でも暖かく過ごすことが可能です。このように太陽光発電は、環境へ配慮した発電方法です。
一旦ソーラーパネルを設置すると、長期間使用が可能です。具体的には、ソーラーパネルの寿命は一般的に30〜40年ほどといわれています。
また、メーカーごとに長期保証が15〜25年ほど設定されています。これだけ長期間の保証がつくのは、メーカーが耐久性に自信があるという証であるため、安心して使用できるでしょう。
家庭で使う電気は、電力会社から購入するのが一般的です。しかし、太陽光発電を導入すると、購入する電気の量が減るため、電気代の節約につながります。
たとえば、夜間分だけ電気を電力会社から購入し、日中分は自家発電でまかなうことで、電気代の節約になります。電気自体は蓄えられないため、日中に発電した電気は夜間での使用はできません。
最初はソーラーパネルの設置代などの初期費用が発生しますが、長期的にみれば、経済的にお得な面が見えてくるでしょう。
関連する設備に異常がない限り、太陽光発電は災害時に起こる停電対策になります。災害時でも冷蔵庫や冷暖房などを稼働できるため、非常に心強いでしょう。ただし、実際に停電時に太陽光発電でまかなった電力を使う場合は、主に2点注意が必要です。
1点目は、利用している設備が、停電時に自動運転へ切り替わるかどうかです。太陽光発電には、停電時に、自動的に操作が切り替わるタイプと自ら切り替え操作を行う必要があるタイプがあります。どちらのタイプに当てはまるのか、あらかじめ確認しましょう。
関連する設備に異常がない限り、太陽光発電は災害時に起こる停電対策になります。災害時でも冷蔵庫や冷暖房などを稼働できるため、非常に心強いでしょう。ただし、実際に停電時に太陽光発電でまかなった電力を使う場合は、主に2点注意が必要です。
慣れない避難所ではなく、 自分の住んでいる家が避難所となれば、安心の度合いがまったく違うはずです。
売電収入とは、発電した電気を電力会社へ買い取ってもらうことで得られる収入です。前述したとおり、電気自体は蓄えられません。もし太陽光発電で発電したあと、電気が余った場合は、電力会社に売却できます。
このことには、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)が関係しており、国が指定した単価で10年間の買取が保証されています。なお、2023年度の売電価格は、住宅用太陽光発電(10kW未満)の場合は16円/kWhです。
住宅に太陽光発電を導入するには、通常100万円前後の設置費用が発生します。近年では、太陽光発電の設置費用は安くなっている傾向にありますが、それでも気軽に導入できる価格帯ではないでしょう。
しかし、費用を抑える方法は存在します。具体的には、以下のとおりです。
・自治体の補助金を利用する
・取り扱いメーカー同士で価格の比較を行う
・初期費用0円で太陽光発電を開始できる「0円ソーラー」のサービスを利用する
設置費用を抑える方法を活用すると、太陽光発電導入までのハードルも下がるため、導入に向けて一度検討してみる価値はあるでしょう。
太陽光発電はその名のとおり、太陽光を利用して発電するため、どうしても天候に左右されます。また、日照時間は地域によって特性があるため、地域にも左右されるといえます。
電化製品を新たに購入した場合や、太陽光発電を副業として利用を検討している場合は、期待しているほどの効果が得られないかもしれません。
たとえば、曇りや雨の日、冬期は日照時間が短いため、発電量が減少傾向にあります。また、夜間は発電できません。れません。
実際に太陽光発電を導入する場合は、主に以下の2点を事前に確認しましょう。 ・設置予定の場所は日当たりのよい南向きに設置可能か ・電柱など、日陰を作る障害物は周辺に存在していないか
太陽光発電の売電制度が生まれた2009年には、住宅用の売電価格は1kwhあたり約48円でした。しかし、現在2023年の売電価格は16円であり、3分の1まで下がっています。ここまで売電価格が下がっている主な要因のひとつは、太陽光発電の設置費用の低下です。
太陽光発電の設置費用低下は、太陽光発電の普及と設置技術の向上により引き起こされています。売電価格の決定には、太陽光発電の設置や維持に使われる費用を基準として決められるため、売電価格が自ずと下がるという流れになります。
太陽光発電の売電の仕組みや売電価格について、こちらの記事で詳しく解説しています。
太陽光発電は屋外に設置するものであるため、定期的なメンテナンスが必要です。具体的には、以下の内容を把握しておきましょう。
・2017年4月1日以降、経済産業省が太陽光発電の設備メンテナンスに関する点検を義務付ける ・経済産業省が推奨するメンテナンス頻度は3~4年に一度 ・1回の費用は2~5万円前後 ・メンテナンスを実施しなければ、最悪の場合罰則が課せられる ・資格保有者のみ点検が許可されている ・パワーコンディショナー(太陽光発電に必要な設備の一部である機器)の交換は15年前後が目安
設備の種類によってアフターサービス内容が異なりますので、事前に設置業者へ内容を確認しましょう。
太陽光発電を導入するには、周辺環境を十分に考慮する必要があります。もし、周辺環境の一部に懸念材料がある場合、設置自体できないケースも考えられます。
設置できない可能性のある具体例としては、主に以下のとおりです。
・設置できるスペースがない ・重量に耐えられない ・建物の屋根一面が北向き ・日当たりが悪い ・建物が古い ・積雪量が多いなど地域環境に特性がある
太陽光発電を導入する前に、そもそも設置自体可能なのかどうかを事前に調べておきましょう。
太陽光発電にはやはりメリットもデメリットもあり、両者とも初期費用がキーポイントとなります。この初期費用のことを考えると、どうしても尻込みしてしまい、アクションを起こしにくくなるでしょう。
その場合、株式会社レクソルへの相談がおすすめです。株式会社レクソルでは、見積もり前に経験豊富なスタッフが設置予定場所へ実際に出向き、現地調査を行ったうえで最適な設置場所を提示しています。
契約前に入念なヒアリングを行うため、疑問や不安がない状態で施工が始まります。施工完了後はアフターサービスとして長期メーカー保証と工事保証がついているため、安心して利用できるでしょう。